ものすごく私見でw-inds.の15年間を振り返ってみた

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2001~2003年 絶頂期

ものすごく私見が入っているけれど、w-inds.の15年間ってこんな感じだった。はじめの3年間は本人たちも事務所も本当に全力投球で、ただただがむしゃらに歌って踊っていた気がする。ファンもただただ好きだった。一般人からの認知度も高かった。ちなみに私は当時全くファンではなかったけれど、この3年間の楽曲はファンになる前でも口ずさめていた。今でも非ファンの知人に「w-inds.知ってるよ!ほら!あの曲!」と言われて出てくるのはこの3年間の楽曲のうちのどれかである確率が高い人も多いんじゃないだろうか。

2004~2008年 成長期そして安定期

そして2004~2008年。この5年間で成人を迎えた3人。精神的・肉体的成長が著しく、その反面アーティスト活動は「シングル3~4曲発売→アルバム発売→ライブ」というデビュー当時から続いていたサイクルが安定して継続的に供給されていた5年間だった。ただ、ファンにとって5年間ずっと安定期だったかというとそうでもない。2005年には慶太くんがフライデーされたり、2006年にはまたまた慶太くんが「橘慶太」名義でデビューしたり、話題に事欠かない5年間でもあった。今思えば、ただの安定期じゃなかったからこそついてきたファンも多いのかもしれない。やはり波風立ったからこそ飽きることなく好きでいられたというのはファン心理の神髄だったのだろう。(ちなみに私が堕ちたのは2004年の「キレイだ」からだったので、私にとってこの5年間は黄金期のようなものだった。)

2009~2012年 過渡期

さて、それまで安定的に供給されていたサイクルが狂い始めたのは2009年からのことだった。年間のシングル発売数が減り、メディアへの露出も減り、そしてもちろんシングルが減ればアルバムの発売スパンも伸びた。また、2011年を最後にそれまで毎年開催されていたファンクラブイベントの開催もパタリと途絶えてしまった。2011年に10周年を迎えるにあたり、ベストアルバムの発売や記念ライブの開催等普段とは違うイベントがあったからということもあっただろうけれど、それでもそれまでとの落差が大きすぎてこの時期にファン卒した、あるいは他のアーティストやアイドルに浮気したファンも多かったのではないだろうか。何を隠そう私もこの時期にファン離れしてしまった一人だった。ブラック企業に就職してしまったり友人関係が変わったりと様々な要因があったとはいえ、彼ら自身の露出が減ったことも少なからず影響していたと思う。とはいえ、当時こそファンの間に「このままどうなるんだろう」という動揺が生じた4年間ではあったけれど、今振り返ってみると「過渡期」に相応しい4年間だった。

2013年 倦怠期

そしていよいよ2013年の倦怠期を迎える。「倦怠期」という言葉が適切かどうかはさておき、w-inds.としての活動には少し距離を置かれてしまった。2013年2月に慶太くんがKEITA名義でソロデビューし、3月には龍一くんがALL CITY STEPPERSを結成、そしてデビュー、5月には涼平くんがThe Shotで座長を務めた。2006年の橘慶太のソロデビューで耐性のあったファンたちはソロ活動くらいでは動じなかった。もうこのあたりになると古株のファンたちにとっては「はいはい、またね」くらいのものである。「橘慶太ソロデビュー!」の一報があった時もTwitterには「知ってた」「前にも見た」という少々冷めた感想が並んでいたのは記憶に新しい。また、2006年とは違い、3人揃ってのソロ活動は功を奏しそれぞれのファンが楽しめたのはもちろん、メンバーそれぞれの成長もうかがえた。これはw-inds.としての活動にも良い影響を与えてくれるに違いないと子が親の成長を見守るがごとくw-inds.としての今後の活動に期待していた矢先、2013年8月橘慶太結婚。これにはさすがの古株も動揺を隠せなかった。いや、古株だったからこそ衝撃が強すぎたのか。倦怠期で距離を置いている間に他の女に乗り換えられた!!!くらいの衝撃だった。正直、そこで「さよなら」と去っていくファンが多かったのも事実であり、乗り越えるのに時間がかかったファンもたくさんいた。龍一くんファンだったはずの私でさえちょっともうどうしていいか分からなかった。それでもw-inds.w-inds.として果敢に次のステージへと昇華していった。2014年からの転換期である。

2014~2015年 転換期

2014年からの活動には目を見張るものがあった。驚きの連続だった。Sometimes I Cryでとんでもない高音とファルセットを魅せたかと思うと、さらにTimelessで新たな一面を魅せ、2015年にはもうこれまでのw-inds.とは一味も二味も違っていた。それも、ファンを少しも置いてきぼりにすることなく、彼らは着実に一歩一歩ファンと共に歩んでいたんだなと思った。それが2016年3月13・14日の15周年ライブに如実に現れていたのだと思う。私自身はライブには参加できていないけれど、ファンのみんなの感想を見ているだけで想像に確信が持てる。2009年から始まった過渡期と倦怠期を実に効果的に活かした素晴らしい2年間を見せてもらった。転換期の締めくくりとしてはこの上ない舞台だったのではないだろうか。

2016年~ 成熟期

2016年一枚目のシングルが発表された。わずかながらライブ映像を拝見したけれど、2015年から続くテイストを受け継ぎさらにアップデートされた印象を受けた。私は音楽もダンスもド素人なのでさらにカッコよくなってるくらいの感想しか言えないけれど、Boom Word Upを聞いて彼らは2016年以降成熟期に入っていくと確信した。

今回はw-inds.の活動になぞらえて15年間を振り返ってみたけれど、2001年から始まったこのw-inds.の歴史全てがファンそれぞれの歴史でもあった。アクシデントやスキャンダルや活動の振り幅に左右され、また一喜一憂し、時には泣いて時には笑い、彼らと共に辿った15年間だったことだろう。もちろんそれが私のように10年の人もいれば5年あるいは3年、もしかすると1年に満たない人なんていうのもいるのかもしれない。そんな人たちの目には今のw-inds.はどんな風に映っているのだろう。それはきっと、15年前私たちを魅了した彼らと何ら変かわることはないだろう。いつ何時だって彼らはその時に持つ最大限の魅力で見る人を虜にしてきた。願わくは今後もっともっと多くの人の目に彼らの姿が届きますように。そうして、未来永劫私たちのそばにw-inds.がいてくれることを願わんばかり。

 

2016年3月18日 ハル